先日、兄が結婚式を挙げました。その点はもちろん嬉しい事です。
それ以上に嬉しい出来事がありました。

私の主人は人づきあいが苦手で、とくに親戚の集まりなどはどう接したらいいか分からず、いつも憂鬱そうにしていました。
この時も数日前から元気が無く、当日も親族とは挨拶をしたきりずっと俯いて座っていました。
主人の名誉の為に付け加えておきますが、別に私の実家や親族を嫌っている訳ではないのです。親戚の方々も昔から知っているので「こういう人」と分かって接してくれています。

式が終わり、披露宴が始まりました。
その最中も主人は写真も一切撮らず、もくもくと料理を口に運んでいました。
私は主人がこの環境にストレスを感じているだろうな、と不安になりました。

披露宴も終盤にさしかかり、ビンゴ大会が行われました。
次々と発表される数字、中々ビンゴの声は上がりません。
すると暫くしてスッと主人が静かに立ちあがりました。一番のりでした。

どよめき、湧き立つ会場。
恥ずかしがりながら高砂の方へ向かう主人。

商品は蟹でした。
目録を手に照れながらはにかむ主人を見て、いい思い出になって良かったと思いました。